BLOG文章表現

日本語教育、留学生の作文教育、日本語の文章や表現の備忘録です。

授業記録1(N)2008年12月16日(火)

15:15 コース説明
・ 大まかな毎回の授業の流れ
要約文→作文(宿題として書いてくる)
・ レベルの確認、受講意思の確認
・ 今日の予定
シラバスの説明
学生情報について
記事要約
作文についての講義
宿題について

15:20 シラバスの説明
シラバス全体を追いながら、以下の点を重点的に説明
・ 授業の内容(文章の要約、レポート作成)と成績のつけ方について
※要約文の提出で出席を確認する。単位が必要な人は必ず提出すること。
・ 作文指導で使う『日本の論点2009』について
・ 添削の仕方について(記号と意味)
・ 要約の仕方について
−重要な原則:要約者の意図を変えない、順序を変えない
結論は文章のどこにあるのかに注意する
縮小コピーとしての要約を目指す
−ステップ1:「選ぶ」重要語句や文を抜き出して書く
−ステップ2:「パラフレーズ」まとめたり、書き換えたりしてみる
・おすすめの作文教科書について実物を提示して紹介

15:45 学生情報カードの配布

15:48 要約
・課題のプリントを配布し、5W1Hの情報を2文で要約することを確認
・進行状況を確認して、残り5分で仕上げるよう指示

16:05 要約文回収
16:07 『日本の論点2009』の第1回目の資料(論点1)を配布
・学習者の不安を取り除くために教材の難易度を予め伝えておく。
−日本の学生が読んでも高度な内容、これが始めから理解できなければならないというものではない。
・読み方を説明する。
 −各段落には番号がふってあるので、段落ごとに読んでいく。
 −語彙は辞書を使って自分で調べる。それでも分からないものは抜き出す。
 −データファイルは参考資料、授業では読まない。
・ミニレポートの書き方を説明する。
−要約をまとめて、自分の意見を書く。

16:12 短作文練習のプリント配布

16:15 作文指導
小見出しを一緒に読み、大意をつかむ。
・重要な語彙を取り出し説明する。
 −“ノラ博士”について学習者に「ノラ」の意味を確認
  「ノラ」がつく言葉から考える
「野良犬」→飼い主がいない犬→どこにも所属していない
 −「」ではなく“”がついている意味
  本来の日本語にはない造語
・短作文練習プリントの問を一緒に考える。
−問と表現を確認して、指定された段落のどこにその内容が書かれているのかを一緒に見ていく。

16:25 宿題の確認
・短作文練習をMS-Wordで作成してメールの添付ファイルで送ること。
・語彙は自分で調べ、それでもわからない語彙のリストを作ること。

<感想>
・初回なので、毎回の作業の流れと課題(この授業では何をやらなければならないか)について、具体的に丁寧に説明されていた。
・要約文の書き方についても、このクラスではどのように書くことを目指すのか、逆にどう書いてはいけないのかを予め提示していた。
・個人的には、縮小コピーの要約文において、どの程度どの部分を省略してもいいのかがわからず、長めに要約してしまった。