BLOG文章表現

日本語教育、留学生の作文教育、日本語の文章や表現の備忘録です。

「そうである」と「という」「ということである」の違い

 教育実習生と留学生の新聞記事要約を検討していたとき、「〜によると、〜そうである。」という文を見て、記事本文と意味が違うのではないかとの意見が出ました。今までは「そうだ」は話し言葉的だから「である」体にして「そうである」としてもよくない、だから、「という」か「ということである」に書き換えたほうがよいと説明していました。しかし、言われてみれば、「そうである」は誰かに直接聞いたことのような感じがします。自分が積極的に情報を受け入れた感覚です。それに対して、「という」「ということである」は何かから引用して、それをそのまま記した感じがします。用例や辞典にあたってみると面白い結果が出てきそうです。「伝聞」と「引用」の違いがあるようです。