要約文作成に必要な理解する技術
要約では理解したことをどのように表現するかが問われる
学部留学生の作文の授業では今学期は要約文を通して書く力を伸ばすことを目標にしています。適切な要約文を書くには以前読んだ理解するための技術の本に書かれているような、理解するための実用的な方法も必要でしょう。
[再録]『理解する技術』2006年7月21日
情報発信を前提としていかに情報受信するかの具体的なコツとして情報受信術を説いている。特に、効率的な情報受信の例として以下のところが参考になった。
- 基本情報は「○○とは」と入れて検索する(p.109)
- 表つくりのメリット−欠けている部分が見えてくる。書かれていない内容のほうに重要なポイントが隠れている。(pp.120-122)
- 図形の基本パターンを覚える。基本パターンを組み合わせれば、どんな複雑な図でも描くことができます。−?対等関係 ?上下関係(メイン−サブ、包含) ?因果関係 ?対立関係(p.128)
- 膨大な情報量を減らしてくれるのがルールであり、その一つとして文法がある。ルール化して、グループごとに束ねたエッセンスだけを覚えることによって、広く応用がききます。(p.162)
- 初級者向け参考書の中で知らなかった一項目は、上級者向け参考書で知らなかった一項目よりもはるかに重みがあり、自分にとって大きな価値があります。初級者向け参考書には八〇対二〇のうち、分量的には二〇くらいしか占めないかもしれませんが、全体の八〇をカバーする重要な情報ばかりなのです。(p.165)
- 分からないことは人に聞く−まったく何も勉強しないで他人に話を聞くのは、失礼に当たりますから、ある程度勉強した時点で、その分野に詳しい人に聞いてみるのがいいでしょう。(p.199)
・『理解する技術』藤沢晃治、PHP新書、2005年
- 作者: 藤沢晃治
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2005/04/16
- メディア: 新書
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