BLOG文章表現

日本語教育、留学生の作文教育、日本語の文章や表現の備忘録です。

「J743読む書く」1/22/08

  1. 新聞記事の要約、宿題など返却分をまわす
  2. 1月15日の休講分の授業日時の相談
  3. 前回記事の要約のフィードバック
  4. 論点1の問の答の説明の続き、問10まで

  • 以上が今日の授業内容だが、3回目の授業が終わってまだ論点1が終わらない。今までの学期では、1回目にオリエンテーションと論点1の紹介、2回目に問の答の説明、3回目に要約と意見のフィードバックと追加説明、というように授業のサイクルができていた。今学期うまく行っていない理由は、1回目の授業を休講にして別の日にしたため受講者希望者の半分ぐらいしかオリエンテーションの情報がうまく伝わっていない、受講者が前より多く人数に対応できていない、などがある。今までのやり方では30名ぐらいの受講者には対応できない。来週の授業までに対応策を考えて、何とか授業を軌道に乗せたいと思う。
  • 授業後に「は/が」の使い分けについて質問があった。名詞文・動詞文・強調構文の説明をしたが、うまく伝わらなかった。基本文がこのような強調構文に変わる、というような説明をしても、学習者にとっては記事なり論説文なり文章に見えるそのままの形で表現が見えるのだから、いくら基本文がどうだという説明をしても理解しにくいし、また、文法の授業をとっていなければ、文法用語や基本文から強調構文に変えることなどわからないだろうという。
  • このような文章のいわば表層の表現を手がかりとして意味と機能を判別していくのは文法論的文章論の得意とするところのはずだ。文章の形態的な特徴から分析をする文法論的文章論の立場なら、表層の表現からどのように文章の理解や産出を説明できるだろうか。「判断文/現象文」の違いはどのように文章の中で識別することができるのだろうか。