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日本語教育、留学生の作文教育、日本語の文章や表現の備忘録です。

「日本語文化研究演習(中)」1/26/07

  • ケーススタディ 日本語の文章・談話』の中の会話例を用いて分析してもらう。まず、前回の授業で取り上げた4つの話しことばの特徴(形態上の特徴が中心)を確認した上で、それらの特徴が各発話にあるかどうか確認してもらう。次に、10の発話機能を簡単に説明した上で、最初の発話の発話機能を確認してから、残りの発話の発話機能を判定してもらう。
  • 以上の分析を通して、発話機能による分析が会話分析で行われるのは機能が様々な形態で実現されており、形態上の特徴と1対1対応はしないことを認識してもらった。
  • 受講者間で認定に揺れのあった発話(「情報提供」か「共同行為表示」か)に関連して、その発話に至るまでの会話の流れを参考にして発話機能を認定することが時間の流れ(線条性)に沿った会話のあり方を反映することを指摘する。