BLOG文章表現

日本語教育、留学生の作文教育、日本語の文章や表現の備忘録です。

授業記録7後半(N)2009年2月17日

16:00 担任教師による要約文フィードバック
・今回の段落のまとめ方のバリエーションを再度整理
(1・2)3・4  1・(2・3)・4  1・2・(3・4)
・「みしまや」について、どのくらいの学習者がスーパーであると理解できていたかを挙手により確認。→茨城県における「カスミ」を例に挙げて説明

16:05 接続表現
・論点2の学習者のミニレポートを参考に挙げ、うまく接続表現を利用した文章がどういうものかを提示する。

16:10 論点3
・語彙「検診」(検査診断)と「健診」(健康診断)の違いについて
 検診→特定の病気かどうか診察(胃がん検診) 
健診→総合的な健康診断(メタボ健診)※実際は厳密な違いが見当たらない。
・「後期高齢者保険制度」についての説明
・「いわば」…「〜のような」と比喩的に例示「言ってみれば」「例えて言えば」
「すなわち」…別の表現への言い換え、言葉の説明じゃない
「つまり」…言い換えとしては詳しいもの、定義をいう
 →使い分けを練習問題で確認していく
 コンピューターネットワークは、いわば脳神経のように→     は違う
 彼女は(いわゆる)普通のOLで、… →     はイコール
・<抽象的な説明>→<具体的な説明>
 T大学は総合大学である。文系も理系もある…
 T大学は田舎の大学と言われていた vs 田舎の大学と言われている?
・時系列(客観的)⇔主観的
 1989年/1984(昭和59)年/昭和60年に入り⇔当時の/〜をきっかけに/やがて

<気づいた点>
・身近なことで具体例を挙げると学習者の反応はとても良い。
今回の授業では、「みしまや」の説明の際に、学習者がよく知っている「カスミ」を例に挙げ、茨城県と他県で知名度が大きく変わることを紹介したり、過去の一般論のところでは、「T大学は田舎の大学と言われていた」というような例文を提示することで、学習から笑いが起こっていた。
・表現の微妙なニュアンスの違いをより深く理解するためには、対比が必要である。
「いわゆる」「いわば」「すなわち」「つまり」のところで