BLOG文章表現

日本語教育、留学生の作文教育、日本語の文章や表現の備忘録です。

「日本語文化研究演習(中)」2/23/07

  • 発表の続き。4名発表。「起承転結」を取り上げたもの2名、作文の内容の順番について1名、自分のテーマで発表したもの1名。
  • 最後に受講者に授業の感想を聞く。どんなものがむずかしいのか、どのような順で提示したほうが取っ付きやすいのか、など今後授業をする上で有益な意見を出してもらえた。来年度の授業の参考にするために以下メモしておく。
  • 受講者からのコメント(○よかった点 △一部改善すべき点 ×改善すべき点)
  • ○読んで自分でまとめて書くのはよかった。
  • ○受講者の人数(8名)がちょうどよく、発言したいときに言える。
  • ○気分転換になり、興味が沸いた。

  • ○正直負担は大きかったが、その分かなり勉強になった。

  • ○文法の分析ではなく、文章の構造分析を取り上げたのはよかった。

  • ○渡辺論文はわかりやすく、おもしろかった。(「順番のマジック−四コマ漫画の作文実験」 渡辺雅子『納得の構造』東洋館出版社、2004年、pp.17-44)

  • △授業での教師の説明はわかりやすく問題なかったが、宿題をするときは苦戦した。もう少し宿題のヒントを提示するとよい。

  • △宿題が難しかったが、書いた後の達成感があった。

  • △自分の文章の分析はよかったが、もっとやりたかった。

  • ×全体的に難しかった。(日本語専攻でない学生)

  • ×慣れない分野で難しかった。(日本語専攻でない学生)

  • ×日本語専攻の学生と比べて基礎知識の違いがあった。(日本語専攻でない学生)

  • ×文章(作文)と談話の両方を取り上げたが、談話は2回ぐらいで少なくバランスが悪い。両方同等に取り上げるか、片方だけにしたほうがよい。片方だけなら文章(作文)のみがよい。

  • ×佐久間論文は難しかった。(「文章構成の型と文の連接関係」佐久間まゆみ『表現学大系 各論篇第30巻 表現指導の原理と方法2』長田久男編、教育出版センター、1992年、pp.64-86)

  • ×2学期は難しく、3学期にわかりやすくなった。2学期に文章分析の知識を学んでから3学期に実際の文章を分析するという流れはわかったが、「叙述表現」など専門的な概念や用語など慣れていないところから入るのは難しかった。むしろ3学期にした「起承転結」など取り掛かりやすいものを最初にしたほうがよい。