BLOG文章表現

日本語教育、留学生の作文教育、日本語の文章や表現の備忘録です。

「J743読む書く」2/19/08

  1. 来週の期末試験の予告。記事要約・論点の問の答・短作文の3つを出題。辞書・配布プリント等持込可。時間内に必要なものを活用しながら書くこと。授業で取り上げた文章から出題するが、問題の内容は少し変える。
  2. 文法説明(は/が)。作文教科書の一部を使って説明。
  3. 前回の「マクドナルド訴訟を受けての管理職110番」記事の要約のフィードバック。
  4. 論点2「どうすれば売れるのか」の問いの答のフィードバック。
  5. 受講者からの質問への回答。日本語らしい表現をどこまで目指すべきか、母語とのバランスをどう考えるべきか、について。
  6. 「所以」のように以前は漢字表記された言葉について、社会人向け国語百科の本から漢文の読み方を紹介。希望者にコピー配布。

  • 今学期最後の授業で、とにかく論点2を終わらせた。一方的な講義口調になってしまったが、受講者にどのぐらい理解できただろうか。
  • 実質10週ない3学期の授業は大変だった。振替授業や入試などもあり、落ち着いて授業ができなかった。3学期は1、2学期より授業内容をもっと少なくしたほうがいいかもしれない。
  • 学期前半はこちらの不手際もあり、授業運営がうまくいかなかった。学生の提出する宿題の出来からすると、後半は少しは持ち直せたようだ。
  • コミュニケーションカードは今学期はうまく活用できなかった。とはいえ、いくつか今後の授業改善のヒントになるような質問があった。
  • いわゆるアカデミック・スキルという観点からは、専門書を読み、レポート・論文を書くための授業として同種の文章を読み書きの教材に取り上げたほうがいいのかもしれない。しかし、文章の種類の異なるものである新聞記事と「日本の論点」をあえて取り上げた。日本語上級の学習者としての「教養」を日本語ならではの表現を通して接してほしいと思ったからだ。単なる科学技術の伝達言語の学習が目的なら、このようなことは必要ないと言われそうだ。