BLOG文章表現

日本語教育、留学生の作文教育、日本語の文章や表現の備忘録です。

「アカデミック作文」2/19/07

  • レポートのアウトラインのフィードバック。「枠組みのアウトライン」と「内容のアウトライン」があって、双方が書かれたアウトラインがよいと説明。枠組みとは「〜の原因」「〜の影響」のような見出しで、内容とは「原因は〜」「影響は〜」のように中身が書いてあるもの。提出されたアウトラインを見ると、枠組みだけ、中身の箇条書きだけ、本論だけ双方書いてあって序論と結論は枠組みだけ、などがあった。
  • 教科書のレポート例の検討。序論・本論・結論の内容について、質問の答えを見つける形で各構成の中の細部の構成・内容について確認。特に、そのレポートの論点の中心となる引用が直接引用の形であえて引用されていることに注意。
  • アウトラインに関連して、作文を書く前にあらかじめ内容や構成を書き出した上で書き始めるか、書きながら内容や構成を考えていくか聞いてみたところ、書く前に考える人が1名で後は全員書きながら派だった。その中で、書いているうちに論点がだんだんずれていきそうなときどうするかについて、もう一度何を書くか考えるという意見が出た。さらに、その際もとの論点に戻るのではなく新しい論点が出てくるかもしれないという意見もあり、論点のずれが新たな論述の発展につながる可能性にもなるという意見は新鮮だった。