BLOG文章表現

日本語教育、留学生の作文教育、日本語の文章や表現の備忘録です。

「アカデミック作文」5/1/06

  • 前回の宿題の作文「自国の学校制度」のフィードバック。「客観的表現」について、特に「注釈は不要」のことを作文例を挙げて説明。
  • 読点の打ち方、「のだ文」の機能について注意。
  • 前回の文章構成例「目的・方法・結果・考察・結論」からなる文章について、用いられている文型を赤字にしたものを配布して説明。
  • 今日の課題「分類の表現」について文型と実例を挙げて説明。
  • 各自が持ってきたモデルとしたい文章について、文体が「である体」かどうか確認。それから、専門書や論文によく出てくる助詞相当語・接続詞のどんなものが用いられているか確認。新聞の社説を持ってきた人が1人。あとの人は論文や専門書を持ってきた。文体は、新聞の社説は「だ体」、論文や専門書では「である体」だった。助詞相当語は論文や専門書にはよく出てくる。一方、新聞の社説には助詞相当語はなかった。さらに、漢語副詞は意味があいまいなものがあるので、その意味するところをよく考えてから使うように注意。
  • 持ってきてもらった論文や専門書の中に「さて」「ところが」が出てくるものがあった。論理的な展開では用いられないと考えられるこれらの接続詞がどのような文脈で出現しているのか興味深い。
  • 宿題は分類の表現を使ってある1つの事柄を説明する作文を書くこと。
  • 授業の反省。作文の授業ではあるが、ほとんど講義になっている。受講者はもっぱら説明を聞くだけになってしまっている。もっと受講者の発言や作業を促す方法はないものか。